ばらばらにしたくない──
ゲストボーカルに銀杏BOYZの峯田和伸を招いた、東京スカパラダイスオーケストラの歌モノシリーズの中の1曲です。折り目正しいオーケストラサウンドの中を、自由な歌詞と自由な歌声が跳ね回るエネルギッシュな仕上がりになってます。
①”離れた方が楽だって
分かってはいるんだ”
頭のいい友だちはそう言うでしょう。要領良く生きようよ、ストレスフリーに生きようよ、そんな通念が飛び交ってる世の中です。周りから見れば一層、くっつき合って問題だらけの関係はバカらしく映ると思います。本人もそのことには何となく気づいていますが、それでも”ちえのわ”のままでいたいことを強く叫びます。ただの言葉では言いにくいことを言うために音楽があることを思い出せてくれます。
②”虚しくてまた元に戻した”
本当にいい例えを見つけたと思います。確かに”ちえのわ”って解いた瞬間は強烈に嬉しいですが、そのあとは段々解いてしまった虚しさがやってきて何だか拍子抜けしてしまいます。絡まったままガチャガチャしてる瞬間こそが、”ちえのわ”という存在の本質なんです。
③”めんどくさいのが愛だろっ?”
様々な人と人の関わり方があると思いますが、利益だけで付き合ってる関係ってやっぱり寂しい気がします。愛なら尚更。汚いところも難しいところも含めて愛であって欲しいですし、変な「カタチ」と変な「カタチ」が絡まり合ってて欲しい気がします。それにしても、峯田和伸という男はどうしてこうもずっと魅力的なんでしょう。「何」を歌っているかも勿論大事ですが、「誰」が歌っているかもそれと同じくらい大事です。そういう意味では、この曲を峯田和伸が歌っているということは凄く重要だと思います。彼は、生粋のミュージシャンで、生粋のボーカリストで、生粋の変な「カタチ」ですから。
『ちえのわ feat.峯田和伸 / 東京スカパラダイスオーケストラ』
作詞:谷中淳
作曲:川上つよし
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