ちゅんのMyseroof Album制作進捗日記(7)『リスニング環境の違い / パソコンくん』


Myseroof Albumとは…
Myself(自己)とProof(証明)とAlbum(音楽アルバム)をくっ付けた造語で、オリジナルの音楽アルバムを制作することによって、今まで生きてきた自分とその人生の存在を証明しようという計画のこと。



第7回です。このブログの記事はどうやら、◯曲目が完成しましたなどの「進捗報告パターン」と、曲を作るという過程の中で生まれる悩みや音楽そのものについて思っていることを書く「雑談パターン」がありそうです。今回は、後者です。


『リスニング環境の違い』
当たり前ですが、曲を聴くときの環境は人それぞれです。スマホから直接聴く人も居れば、イヤホンを使う人も居ますし、ヘッドホンを使う人も居ますし、スピーカーに接続して聴く人も居ます。もっと言えば、街の喧騒の中で聴く人も居ますし、家は家でもエアコンやテレビの音がしている中で聴く人も居ます。もっともっと言えば、イヤホンひとつとってもグレードの違いがありますし、価格帯が同じでも押し出される音域は機種によってかなり異なったりします。そうです。あまりにもそれぞれで、全く指定できないんです。そして、僕が曲を作っているときのリスニング環境は、重低音が強調されるスピーカー若しくはバランス良く全ての音がクリアに聴こえるヘッドホンです。どちらも価格は10000円ちょっとでしたが、まあまあコスパの良いものだと思います。つまり、何を言いたいかと言うと、「曲を作る側は最高の環境で曲を作り、曲を聴く側は最低の環境で曲を聴く(可能性がある)」ということです。これが、なかなか難しい問題なのです。僕が今まで作ってきた曲は家のスピーカーで聴くとそれなりですが、街の喧騒の中でイヤホンで聴くと寒気がします。そもそも、街の喧騒の中で音楽を聴くということ自体に無理があることはさておくとしても、どんな環境でもある程度のレベルで聴こえるようにプロの手によって公共化されている流通曲と比べるとやはりショボショボです。ここら辺のミックス/マスタリングの技術は素人がサクッと踏み入れられる領域ではないので、僕は僕で今やれる事を最大限やるしかないのですが、それでも悔しいし納得できないことも多いというわけです。また、少し観点が変わる話になりますが、作曲者がとてつもない時間と労力、そして人生を賭けて完成させた曲だったとしても、正直リスナーにとってはどうでもよかったりすることもなかなか悔しかったりします。全く響かないことも勿論ざらにありますし、仮に好感触の反応をもらったとしても、「細部までは聴いてくれてないんだろうなぁ」とか「スマホのスピーカーで一回聴いてくれただけなんだろうなぁ」と思うと切なかったりもします。こういう温度差をどう考えるかも、クリエイターの一つの課題のような気がします。


『パソコンくん』
パソコンくんは気難しいです。知らない言葉を使って、知らない動きをします。以前のブログで、僕が立ち向かっているアルバム制作という壁は「創作作業×機械対話作業」であると述べました。いくら才能があったとしても、パソコンくんと仲良くなければ満足いくアウトプットは厳しいというわけです。先日、パソコンくんのポインターが大暴走して、ソフトを初期化しようとしたり見たことない黒い画面を表示したりしました。余りにも意図的な動きだったのでウイルスや遠隔操作を疑いましたが、セキュリティソフトのチェックでは脅威を検出しなかったのでおそらく大丈夫だと思われます(それでも不安ですが)。アルバムを制作するということは、こういう「音楽」と全く関係のないパソコンくんのセキュリティ面などもクリアしていかなければいけないのです。また、バックアップの問題も複雑で、完成した曲自体の保存は何となく分かりますが、ソフト上で作業しているプログラムそのものをこれからも編集できる状態で保存するということが結構ややこしくて、調べみてもスカッとした答えが見つかりません。制作の途中で全部データが飛んでしまったらと思うと……。そもそも、僕が使っている音楽ソフトは大層なアカウント登録の末に、パソコンくんにとあるUSBを挿して使用権利を紐付けないといけないんですが、そういうのもイマイチ理解できてなくて「いいいぃぃ」ってなります。思い返せば、よくこんな大変なものを実際に始めたなぁ……。何にしたって、パソコンくんと友だちになるのはかなり先のことになりそうです。


愚痴でした。とにかく、「どういう曲を作るか考えて、その曲を作っていく」という主題以外の困難が多すぎるんです。ただ、こういう具体的な苦悩は面白そうなので、これからも続いていきそうです。それでは、第8回で。

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