どうも。「かんりしゃ」です。
スタッフの推し!「ちゅん」のMusicRecommendaryです。
「ちゅん」の個性が出た文章になってますね。ええ感じです。
ぜひとも、よろしくお願いします。
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床には君が脱いだカーディガン!──
The SALOVERS。子供と大人の狭間に立って、青春の複雑な感情と衝動を力強く繊細に描くバンドでした。そんなバンドカラー全開の代表曲を紹介します。
①”「 明日何時起き?」”
“一つになれるのは身体だけでさ”、といきなりのパンチライン。曲のテーマがすぐに分かる上手い導入だと思います。優しくしていることに違和感を持ちながらも、一人が嫌という感情もあって……。そんな青春の複雑な一幕を、SALOVERSの中でもとりわけシンプルで衝動的なアレンジが彩ります。
②”「寒くないの?」”
追いかけてまで引き留めたのに、別の誰かが君を呼んでいて、寝顔も知らない人のように感じられて──。そんな二人の関係性を示すかのように部屋は冷めきっていて、その床で徒に横たわる君が脱いだカーディガン……。決して多くはない文章の中で、状況説明と心理描写が綺麗に同期された表現が、簡潔に矢継ぎ早に独創的に続きます。主人公の中に居座る難しい渦が加速していっているように思えます。
③”「好きだよ」”
“「好きだよ」”をここまで苦く表現するなんて、圧倒的な最後のサビだと思います。恋愛ソングはこの世にごまんとありますが、大抵、幸せか不幸せかの二極です。そんな中、わざわざ青くもどかしいニュートラルな現状を曲にするのは、10代後半から20代前半を音楽と共にあっという間に駆け抜けたSALOVERSだからこそのアプローチだと言えます。『いつでも読み返すことのできる青春を綴った1冊の本として、完結させずに残しておきたい』として、SALOVERSは無期限活動休止という形で幕を閉じました。まさにバンドメンバーの人生や生活がリアルタイムでのみ反映された美しく刹那的なバンドだったと振り返ることができます。
『床には君のカーディガン / The SALOVERS』
作詞: 古舘佑太郎
作曲: 古舘佑太郎
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